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あの事件から俺の生活は大きく変わってしまった。
ゲーセンには行かなくなった。
なんとなく行きづらくなったからだ。
でも、そのせいで逆に俺が怪しまれるようになった。
ゲーセン友達の中には俺と同じ学校に知り合いのいるやつもいて
そいつらに広まってしまったのだ。
気付いたらときには疑惑から確信に変わっていた。
そして、噂は怖いものだ。
ありもないことも噂されるようになってしまった。
俺は学校でも肩身が狭くなった。
そして、とうとういじめられるようになる。
最初は避けられるだけだった。
避けられるだけでもこんなに辛いものかと思ったが
それだけじゃ終わらなかった。
歩いていたら足を引っかけられるし
いきなり教科書で叩かれることもあった。
教科書等の私物はなくなることが多くなった。
基本的には女子トイレで見つかる。
給食は給食の代わりにみんなの牛乳に変えられていて無理やり飲まされた。
学校においている歯ブラシには
いつの間にか誇りや髪の毛だらけになってて
使い物にならなかった。
リコーダーの口に当てる部分は割られていた。
机は誹謗中傷の言葉で落書きされていた。
授業中はいつも消ゴムのカスを投げられて的にされてきた。
部活中はトロンボーンを吹いてると
いきなりズボンやパンツをおろされた。
そのときはトロンボーンを派手に落として曲げてしまった。
ソフトテニス部の奴からは
ソフトテニス用の空気入れの針の部分を頭に押し込まれ流血したこともある。
トイレをするときは
体をひっぱられたり押されたり蹴られたりして遊ばれた。
そんな生活をしばらく送ったあと。
とうとう俺は不登校になった。
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