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「姉はそういう人さ。おそらく君も僕のことなんて大して知りもせずに来たんだろ? 住所を教えられたくらいで」
間宮が僕に聞いた。
「はい、そうです」
「で、姉さんはどうしろって?」
「あの、夏休みの間、叔父さんのところでお世話になりなさいって」
「オジサン……」加瀬君がクスッと笑った。
「オジサンと呼ぶのは止めてくれ」間宮がいった。
「じゃあ何て呼べば……」
「名前でいい」
「ああ、はい」
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