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 カウンタ席に座った白石さんに加瀬君がカフェ・オレを出した。 「話だけは聞いてあげてほしい」という加瀬君の頼みで、間宮は白石さんの話を聞くことになった。  彼女の名前は白石(しらいし)陽菜子(ひなこ)さんという。  ヒナという名と黄色のワンピースが相俟って、インコみたいで可愛らしいなと僕は思った。 「これは間宮からのおごり。さっきはごめんね」  加瀬君がいった。 「ありがとうございます」  白石さんはゆっくりと頭を下げた。
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