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「なるほど。イメージを守りたい気持ちは僕にも分かりますけどね」
間宮が頷いた。
「防犯カメラは?」加瀬君が聞いた
「古いビルですからそんな物ありません。これまで防犯カメラなんて必要ありませんでしたし。それと、もう一つ気になることがあって」
白石さんはそういうとバックからスマホを取り出して操作して「こんなものが先日アトリエに置いてあったんです」といいながら、写真を間宮に見せた。
「ちょっと拝見します」といって間宮はスマホを受け取り、画像を指で拡大した。
僕も気になったので横から覗き込んでみた。そこには平べったい丸いペンダントヘッドみたいな物が映っていた。
丸いペンダントヘッドの右半分が三日月になっていて、左側の部分、つまり三日月の欠けた部分の真ん中に雄蕊のような花粉みたいなものが描かれていた。
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