少年よ大志を抱け!

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 少年にしては悲観的な見方のようですが、鴨長明の方丈記によると、いにしえの優れた天子は国民への憐憫の情を持って国を治め、宮殿の屋根は質素な茅葺にして茅葺の軒先を整えることさえ贅沢だとして行わず、民家に立ち上る雑穀なぞを炊く煙が少ないのを見ても国民の生活の困窮を憂慮され、国の財源を逼迫させてでも減税免税を行い、飽くまでも国民に恵みを与え、助けようとなされたそうですが、それは恐らく宋とか晋とか言われた以前の大昔の中国の話であるらしく日本にはそんな時代はなかったのですから比呂志君の見解は強ち間違ってはいないでしょう。
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