少年よ大志を抱け！

　比呂志君は歴史に興味を持っていますが、歴史を調べれば調べるほど、嫌な気になってしまいました。なぜなら、「権力、金力、領土、資源などなど、そんなものが欲しい為に奪い合い殺し合い、結局戦争に発展して、それの繰り返し、そして、そういう争いには必ず陰謀や裏切りや賄賂や略奪や虐殺や冤罪者の処刑といった非道なことが付き物だ。戦争がない時でも人口の大半を占める農民はいつも上の者に重い税を課せられる上に搾取、横領されて苦しく貧しい生活を強いられる。おまけに何やかやと過酷な労働をさせられる。今だって格差社会だ、戦争に勝って天下を取る奴は一番多く人を殺した罪悪人であるように昔も今も上に立つ者は多かれ少なかれ悪い奴で下の者は苦しんでいる。」と思ったからです。