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そんなある日、杉瀬先生は、創薬を開発するために研究をしていた、カルロスウイルスに感染してしまった。
杉瀬先生は、ウイルスの管理には気を配っていた。
なのに、感染していた。
杉瀬先生のサポートについて、同じように、カルロスウイルスを扱ってたのに、俺は感染してなかった。
日本でも、カルロスウイルスは悪さをしていた。
閉鎖病院がある病院のベッドが埋まり、感染拡大を防ぐため、国が過疎化した病院に資金援助し、カルロスウイルスに感染した患者を、受け入れをさせた。
杉瀬先生も、本来は、その病院へ行かないといけなかった。
ただ、治療薬も治療方法も見つかってないカルロスウイルスによる病魔は、感染したら、ただ、死を待つだけというのが現実だった。
杉瀬先生は、『自分の身体を実験台にして、治療薬の開発をしたい』と言い、研究施設の奥にある閉鎖された部屋の中で研究を続けた。
カルロスウイルスに感染したら、半年は持たないと言われてるなかで、杉瀬先生は半年以上、生きることができた。
ただ、免疫機能を高める薬剤を投与して、なんとか、命を伸ばしているだけで、ウイルスを死滅させる創薬の開発は進んでないようだった……。
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