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杉瀬先生は、時に、諦めかける時があった。
実験用のモルモットが死んでしまった時に、塞ぎ込む。
そんな時に、僕は、杉瀬先生に言う。
『杉瀬さんなら、必ず、成功する。だから、諦めないで下さい。そして、生きてください』
杉瀬先生と、毎日、時間がある限り、会いに行き、励ました。
杉瀬先生に、生きて欲しかった。
体内のカルロスウイルスを死滅させ、閉鎖された部屋から出て、また、杉瀬先生と、触れられる距離にいたい……。
杉瀬先生は、カルロスウイルスに関する論文を読み、それを参考にし、ウイルスを死滅させる創薬に力を入れた。
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