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「いいの?わたし、仁君に迷惑をかけない?」
芽生さんが僕を見上げ、泣きそうな表情をした。
病院での生活は辛いみたいで、僕は、今すぐにでも、芽生さんを僕のマンションに連れて帰りたかった。
「芽生さんが、生きて、側にいてくれるだけで、僕は、幸せです。
病院には、僕から、話をつけます。
退院したら、芽生さん、僕のお嫁さんになって下さいね」
芽生さんは、嬉しそうだった。
病院側はすぐに、退院を認めてくれた。
体内からカルロスウイルスは消えても、やはり、院内感染が万が一起きたら、責任問題になるから怖かったようだ。
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