いつも、来てくれる、君へ

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免疫機能系の薬剤で、ウイルスが少しでも減少したら、その免疫機能系の薬剤をわたしの身体に点滴で流し込んでいく。 自己責任で、研究をしている。 何もしてなかったら、死に刻々と近づいていく……。 なら、悪足掻きで、生きる可能性を導くために、研究者として、自身の身体を使って、薬を開発する。 椎名くんが持ってきてくれた薬剤で、菌が減少したのがあり、それを点滴にし、いつもみたいに、わたしの身体に流し込んでいく。 わたしの血液は、ウイルスと免疫機能系の薬剤で薄まってる。 椎名くんは、必ず、わたしにいう。 “杉瀬先生だけは、かかってしまった以上、死なないために、研究を続けて下さい” 今、ここで、研究を辞めたら、わたしは、必ず、早死にする……。 死にたくない……。
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