四幕
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四幕
それから七日ほど置きに若侍は姿を見せるようになった。訪れるたびに、江戸屋敷で学んだオランダの知識や、海外の珍しい品物や書物を富乃に見せて、富乃の驚いた顔や感心する姿を楽しんでいるようであった。 富乃も、若侍が所要で来られない日には機嫌が悪くなり、天候の悪い日に無理をして訪れたときなどには、心配させるなと彼を
詰
(
なじ
)
った。
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