語りはオレ。

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語りはオレ。

「…うるせぇ」 生徒会室に入った時から目に入っていたとても、そう、とても美味しそうなお菓子を見ていたらいきなり静かになった。 それにしても、正直親衛隊解散より、こんなにも魅力的なお菓子を目の前にして食べられないことの方がオレにとっては苦痛である。 なのではっきり言ってさっきまで隊長達がキャンキャン吠えていた意味がわからない。 さらに言えばわざわざここに来てまで話すことなのだろうか。この無駄に金をかけた長ったらしい廊下を昼飯を我慢してまで歩いてくる理由を切実に問いただしたい。 しかしまぁ、これも身内の尻拭い…なのかどうかはさておき、話は真面目に聞くものだろうと思い直し名残惜しいが、たいへん名残惜しいがソレから目を離し会長に向けた。 「貴様らの解散は既に決定事項だ。取り消しはない。」 「しかしっ」 「貴様らの愚行は目に余るものだった。愛希が来る前からだ。たとえ下級生の勝手にしたことだとしても管理できていないお前の、隊長の責任だ。今回の件は決定打になったに過ぎん。」 「そ、れは…」 あーあー可哀想に学園の天使が泣いちゃってるよ。ひっでぇこというよなぁ会長も。 会長が言うことも一理あるけどねぇ。そもそもこんなことになったきっかけというのも―――― バァァァァァアアアアアンンッッッ!! 「はらへったーー!!ってあーーーー!!お前ら何やってんだよ!!ここはかんけいしゃ以外立ち入りきんしだぞ!!!!」 ――そう言って綾瀬先輩に掴みかかるこの地球外生命MARIMO、ではなく、や、あながち間違いじゃないけど正式名称、猿川愛希という字面からしてうるさい男子生徒(?)が、きっかけになったのだ。なんというタイムリー。 ――遡ること3ヶ月前くらい に、あの生物がこの学園に来て、学園のニンキモノを次々におとし(恋愛的な意味で)親衛隊から反感を買い、親衛隊が攻撃を仕掛ける。しかし呆気なく失敗。それが何回も続いてついに激おこでプンプン丸になった生徒会が今日この場を設けた。という流れである。 まぁ、詳しく知りたい人は王道学園学んできてくれ、だいたい一緒だから。 さてさて、そんな当事者達が集まってしまった生徒会室ですが、どうするんだろうね。 オレはとりあえずこっそりお菓子食べたい。
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