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お菓子は副会長が陣取ってて食べれませんでした、まる。
くそぅ、不覚。
まあ、何やかんやで猿を黙らし別室に突っ込んでまた静かになった。しかしあいつ何しに来たんだ。まじで。
「とりあえずそういう事だ。…この書類を1週間以内に各自出しにこい。以上だ。」
「待ってください!!!」
「…なんだ。まだ何かあんのか。」
「さっ、最後に…っ、さいご、一つだけお願いを、聞いて欲しいです…っ」
「ちょっとちょっと〜、何言ってんのさ〜早く出てってよ、愛ちゃんと遊びたいんだからさ〜」
え、いや、いきなりお願いした先輩にもビックリだけどいきなり発言した会計にもびっくり。しかも顔怖い。なにあのヤンデレ感あふれる笑顔。こわ。
「聞き入れてくださるまで出ていきませんっ!!」
えぇぇ、なんでいきなりそんな強気、先輩。
「…聞くだけ聞く。」
「……キスしてほしいです。」
…………なんなの先輩。どうした先輩。そんなんやってくれるわけないじゃん。
「は?無理に決まってるじゃないですか。」
メガネをキラリと光らせて副会長もいきなり喋り出した。
「そもそもおこがましいんですよあなた達。私たちの好意で活動してたくせにこんな問題起こして。どういうつもりですか。」
もう怖いよ。怖い。
「めんどくさい…ハグぐらいならしていい。」
あ、書記しゃべった。え、てか優しい。
「きゃっ!!!?」
さてこれ何の声でしょう。
正解は書記に抱きしめられた結崎隊長♂です。♂。
だからその声どっから出してんのよ。きゃって、きゃって。
それから順々にハグハグして行ったわけですけど。
「おら、そこもさっさとやってさっさと出てけ。」
ハグ終わった生徒会と隊長たちが目を向けているのは、生徒会補佐2人とオレ。
なぜ補佐2人かと言うと、本来ならば1人のところを、わがままを通して双子が入ったからである。
その双子は、今現在進行形で頬を膨らませて拗ねている様子が伺えますね。だいたい予想つくけど。
「…あのぉ〜、補佐様たちやりたくなさそうなんで、ボク達はやんなくていいですか?」
「は?ダメに決まってんじゃん罰ゲームはみんなで受けるもんでしょ。」
ちょっと何言ってるかわからん。ハグ罰ゲームみたいに言うなよ。そして相変わらずお前目が怖い。
「で、では補佐様〜、やりましょ」
「「だめ!!!!!」」
びくっ
ってなったね、ここにいる人全員。だっていきなり大声出すんだもんさ。このシンクロ率はもはや芸術。
「えー、と。何がでしょうか。」
「「ハグするの!」」
「じゃあやめま」
「「それもだめ!!!」」
なんなんだ。なんなんだこいつら。
「おい。わがまま言うのやめろ。俺達もやったんだお前らもしっかりやれ。一瞬でいいから。」
「「いや!!!」」
ぇぇぇぇ…もうめんどくさい。
「…あの、会長様、現時点でボクは隊長ではないですよね?」
「あ?…あぁ、事実上な。」
「「ええ!!」」
「…何故お前らが驚く。」
「「そんな…!僕達負けちゃうじゃん!」」
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