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「どうしよう。やっぱり告白すべきかな?」
香代子はモジモジとしながら千春に尋ねる。
「そりゃあもちろん」
「でも、フラレたらどうしよう?」
「そのときはそのときよ。告白しないと、始まるものも始まらないよ?」
「もう、他人事だと思って!!」
香代子はポコポコと千春を叩く。それに合わせて、千春がキャッキャと笑うものだから、囲碁に集中している他の部員たちから睨まれる。
香代子も千春も思わず口を噤む。そして、お互いに顔を見合わせて、小さく舌を出す。そして、香代子は思う。
でも、千春の言うとおりよね……。
告白しないと始まるものも始まらないし……。
長嶺先輩の方から告白してくれたらいいのになあ……。
でも、そういうのって、やっぱりムリだよね……。
明日、もし二人きりになったら告白しようかな……。
でも、どうやって告白しよう?
ラブレター?
今どき流行らないか……。
口で告白?
面と向かってなんて恥ずかしくて多分言えない……。
どうしよう……。
なんかいい方法ないかな……。
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