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「急にそんなこと聞いてどうしたの?何かあった?」
「ううん。何でもないよ。ちょっと気になっただけ」
不安気な様子のお母さんを適当な言葉でかわす。
「そう。ならいいんだけど……。あ、そうだ。今ね、昨日の刑事さんがいらっしゃっているのよ」
「刑事さんが?」
「ええ。あんたに詳しい話を聞きたいんですって。大丈夫かしら?」
僕が了承すると、すぐにお母さんが刑事さんを連れてきた。
「こんにちは。具合はどうだい?」
笑顔の刑事さんと目が合う。さすがはプロだ。たったそれだけで何かを感じ取ったらしい。刑事さんの瞳の奥がキラリと光った。
さて、言うべきか。言わざるべきか。
僕は少しだけ考えあぐねた。
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