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「暴れてもダメだぞ。逃しはしない」
( やめろーーっ! 離せ! 気持ち悪いっ!)
柔らかい弾力の乳に挟み込まれた頬がグニグニと形を変えていく。カーメどころの騒ぎじゃないぞ。ユーリにだけ捧げるべき僕の貞操が危機に陥っている。
幸い竜は性的な意味合いで言えば番以外に反応を示さない。けれど、そんな事はこの国の
最高権力者である女王には通じないのだ。
多種多様な術を持つ長命種族の妖精に、僕の知らないものがあるかもしれない。それが怖かった。
「どれ、ガルファンの立派なイチモツに触れてみようか」
( マジでやめっ……っ!! )
「ははは。萎びておるではないか。情けないのぅ」
手の平で急所を弄ばれて悪寒が駆け巡る。
咄嗟に引けた腰を自由だったもう片方の手に掴まれて、僕の大事なブツはそのままコロコロと女王の手で転がされた。
「やはり反応せぬな。では口に含ませて貰ったらどうなるだろうか……?」
( ……っ! したら殺すっ! )
舐め舐めなんてユーリにもして貰ってないのに! 僕の初めては全部ユーリのものだ。許さないぞ!
反応しないのは分かっている。
ユーリもしてくれるかどうか分からない。僕の勝手な願望だけど、女王に奪われてなるものか!
「何だ。嫌なのか」
( 当たり前だ!僕を揶揄うのもいい加減にしろよ!)
「揶揄ってなどいない。ガルファンは私好みのイイ男だからな。そこまで拒否するなら選ばせてやろう。私のモノを舐めるか自分のモノを舐められるか、どっちがいい?」
( どっちも無理だ!離れろ、女王! )
「初々しい反応だな。嫌がられると益々イジメたくなるのが私の本能なんだが……まだ知らなかったらしい。仕方ないな。ガルファンにはお勉強も必要だろう。おい、親衛隊よ。こちらに集うがいい」
女王の掛け声により開いた扉から、僕を迎えに来た使者がなだれ込んで来た。当然、真っ裸なのは言うまでもない。
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