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何の罰ゲームだ。
現実では男に騙されて、夢の中では変態どもの一人エッチを見る羽目になっている。
なるほど。
自分が思っていた以上に、受けたストレスが強烈だったのだろう。
浮気しかり借金しかり……こんな変態的行為を生み出したのは、他ならぬわたしの脳内である。
夢とは隠された深層心理だと聞いたことがあるけれど……死ぬ間際なのか、完全にバグってないか?
「どうでしょう? パンイチノチジョ様」
何がだ。
飛んでいた思考を引き戻す声。
横からフンフンフンフン鼻を擦り寄せるガルファンも鬱陶しいな。……食べるなよ。
「ここには国の厳しい基準により、容姿、肉体、素晴らしいイチモツという三拍子揃った者だけの集まりです。パンイチノチジョ様のお眼鏡に叶うブツはあったでしょうか?」
………ねぇよ。
いつの間に止んだのか、美丈夫の変態どもが天を向くナニをさらけ出し、腕を後ろ手で組んでいた。
答える気もないが、首を左右に振って断固拒否の姿勢を示す。早くソレを仕舞え。
「そうですか……やはり見るだけではダメだったようですね。では、触って確かめますか? それとも、その可愛いらしいお口で味わって頂きましょうか……」
「いや、実際に交わった方がより選び易いんじゃないかな」
おお! と、歓声が沸き起こる。
それをリーダー格である殴られた美丈夫が窘めた後、ずずい、とこちらに近付いて来た。
どの選択にしますか? と、首を傾げて、潤んだ瞳で、先走りが迸っているナニを突き出すようにして。
………なぜ、3択??
しかもどうして内容がより鬼畜になるの??
全部、地獄でしかないんですけども!!
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