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ようく解かさないとユーリが辛い思いをする。痛くしたくない。絶対に。
僕との交わりを好きになって欲しいから。
嫌々と首を横に振り、涙に暮れながら、良すぎて死んじゃうと痙攣を繰り返すユーリ。
眉根を寄せ、喘ぎ、シーツを握りながら耐える姿が艶かしくて、それだけでもう僕のアレは触ってもないのに濡れまくりだ。
大丈夫。
死なせない。気持ちいい事しかしないから。
狭い箇所に舌先を埋め込んで広げていけば、中の熱さと波打つようなうねりに絞られる。
ああ、早く早く早く。
ユーリを僕のモノにしたい。一緒に深い快楽の底を味わいたいよ。出来ればずっとずっとずーーっと。
熱心に、ひたすらひたすら舐め回し、中も外も解し尽くし、喘ぎすら出せなくなったユーリの熱く火照る肢体を見上げる。
綺麗。可愛い。美しい。色っぽい。はあぁ。
下半身に埋めていた上体を起こし、我慢の限界を迎えて破裂しそうになっている僕のモノを、ソッとユーリのそこに当てがった。
緩く腰を押し進め、狭い場所を貫いていく。
圧迫感に呻くユーリの頬を舐め、唇を舐め、気を逸らさせながら、僕は僕で、入れただけで放ってしまいそうになるのをグッと堪える。
うぅ……ヤバイ。
こんなに気持ちいいなんて聞いてない!
反応を見る限り、念入りな前戯は満足させてあげれた自信はある。だけど、肝心の繋がりがものの数秒なんてカッコつかないことは、男のプライドとして絶対にするわけにはいかなかった。
先っぽだけで、あまりの気持ち良さに爆発しそうな己自身を叱咤していると、ユーリが僕の頬に手を添えて、
「ん、だ、大丈夫だよ。動いても。我慢しないで? ガルファン……」
苦痛に引き攣りながらも笑ってくれるから。
僕は一瞬でプライドを放棄することになってしまった。
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