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ヌーによるお仕置き ( 極悪バージョン )
「おはようございます。体調はいかがでしょうか?」
目覚めてすぐの第一声は真上から落ちて来た。なんかこのパターン、覚えがあるなぁ。
と、ピクリとも動かない身体で思う。
起き抜けで脳が働いていないからだと判断したけれど、たぶんそれだけじゃないことは覚醒して来た頭が結論付けていた。
「貴方は誰ですか?」
「おや? 私をご存知ないですか……若様はよほど手荒く貴女を扱ってしまったのでしょうね。記憶を無くすとはお痛わしい」
「いえ、記憶はその……ありますが」
初めてガルファンと交わったアレコレが断片的に頭を駆け巡る。
身体を繋げ、寝て、起きたらまたガルファンが盛り出し、念入りな舐め回しを再開されてから、ほとんどずっと繋がっていた恥ずべき記憶。
……よくあの凶悪なブツが入ったものだ。
そこはまぁガルファンの頑張りだろうけど……痛かったのは最初だけで後は執事さんの言っていた通りとんでもなく気持ち良かっ……ゴホンゴホン。
思い出している場合じゃない。ひとまず置いておこう。今は目の前にある事実について確認するのが先だ。
「あの、降りてくれませんか?」
「嫌ですよ。奥様の可愛らしいお顔をこうして拝見し、観察し、異常がないか確かめるのも私の仕事ですから」
……なるほど。
女性のベッドに乗り上げて覆い被さり、顔がくっ付きそうな超至近距離のこの体勢を仕事と言い切りますか。
真上の男に見覚えはない。なのに、妙な既視感がある。
顔の両側から垂れる絹のような銀髪が、笑う度にわたしの首筋を撫でていく。そして無駄に整った男の色気を振りまく糖度1000%のご尊顔に、嫌な予感がした。
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