彼氏な僕たち(樹side)

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よくやく4時限目が終わり 昼休みになった。 いつものように花が弁当を出しながら 俺の方に振り向く…… 『食べ、よっか……』 言いながら花がほんのり赤くなる 俺は花をじっと見つめて…… 『花……屋上行かない?』 『………う、ん』 俺たちは教室から出て階段を登っていく ………俺の後ろを歩く花の方に振り返り 『花………こっち来て』 花の肩を引き寄せ……俺の隣に花をグイッと引っ張った ………隣で一緒に歩きたいし それに………手 そのまま花の手をギュッと握る 繋ぎたくて……… 『あ、樹………その、誰かに見られ』 花が戸惑いながら俺を見つめる 俺は………クスッと笑い 『最上階近いし……誰も来ないよ』 そのまま細い手を握った ………穂のかにだけど 花が俺の手を握り返そうとするのが わかって……… ………溜まらなくなってくる
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