彼氏な僕たち(樹side)

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花の家の前に着いて ……花が俺の方に振り向く 『ありがと…バイト頑張って』 ふんわりと微笑んだ花の学ランの襟を グイッと引っ張り …チュ…と口づけた 不意打ちに花の頬が真っ赤に染まる 『……夜、電話するから』 『…ッ…い、つき……こ、ゆのマジにやめて』 ………やめないよ? そんな可愛い反応されたら…… ……やめられるわけない むしろ" もっと "ってなるけど 俺は………クスッと微笑みながら 花に手を振ってバイト先に向かった。 バイト先は市内のホテルに入っている 最上階のフレンチレストラン…… 裏口のドアを開け ……バイト先のレストランに到着した ロッカーに荷物を置いて制服に着替える ガチャン……と再び裏口のドアが開いた 『樹、お疲れ様』 ニコニコ笑いながら愛菜が入ってくる ………忘れてた そういえば愛菜と同じバイト先だった それに……まだ別れ話できてない ……ヤバこれ二股になるじゃん 俺は……愛菜に向き直り 『愛菜……あのさ』 『あ、そういえばさー早希と花嶋くん』 『………え?』 『上手くいってるみたいで良かったよねー』 ………え、上手くいってるって どうゆうことだ…… 『樹、聞いてないの?花嶋くんから』 聞いてない…… 上手くいってるって花と付き合ってるってこと? そのあと全く愛菜の話が耳に入らなくて 苛立ちと戸惑いが募った 結局また愛菜に別れ話をできないまま……
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