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「え……えっ…」
「精々可愛がってもらうといい」
「?!」
「まぁ──人工肛門を付ける事になったら慰謝料は伊志嶺に請求するといい」
「な!なっ…ななな…」
「ではな」
「ま、まっ、待ってくださ──」
伊志嶺社長を追おうとする僕の体は男たちによってガシッと拘束された。
「!」
「心配しなくても俺たちはソッチ専門の玄人だから酷いようにはしないぜ」
「なっ」
「とりあえず社長の奥方にした事と同じ事をする必要があるな」
「や…」
「時間はたっぷりある。精々愉しもうや」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ──!!!」
──それから僕の記憶は真っ白になくなってしまった
それは余りにも恐ろしい出来事だった──ということだけは仄かに覚えていたが。
僕はこの一件で世の中にはちょっかいを出していい人間と悪い人間がいるのだという事を学び、むやみやたらと欲望のまま突き進むことは慎もうと思ったのだった。
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