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焼き鳥 風風
この町には、ヤクザ街と呼ばれてる地区がある。決して大きな地区ではないが、周りはたくさんのビルで埋め尽くされ、サングラスをかけた大柄の男達がところどころで歩いており、睨みをきかせている。そういう格好の男達は、すべて虎組というヤクザの傘下にある。虎組に目をつけられたら最後。奴隷のように扱われるか、薬漬けにされるか、とにかく生きては帰れないという。
が、、、この話はそういうヤクザ達の話ではない。一般人が歩けないヤクザ街を入って、ビルとビルの間、隅の隅まで入って行かないと、見つけることのできない、とてつもなく立地の悪い老舗「焼き鳥 風風」の店長、鈴木剛を主人公にした物語である。
立地が悪いゆえ、少しでも目立たせようと朱い色のペンキで塗られた哀れな店に来るのは、いつもクセのある客ばかり。今宵は、どんな客が来るのだろうか。。
物語のはじまりはじまり~
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