3.Safest place to hide

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* 「カイ、カイ! 大丈夫?」 「ゆゆ……?」  いつの間にか眠ってたオレは、ユリウスに起こされた。外国語の授業、終わったんだな。 「いまね、お医者さん呼んだから。もう大丈夫だよ」 「なんの話」 「熱があるんだってば」 「あぁ……道理でだるいと思った」  体が火照ってのどが渇く。 「脚、痛い?」  いまにも泣きそうな顔でユリウスがオレを見つめる。 「心配すんなよ、いつものことだろ」 「だって……」 「それより、クマ見つかったぞ。今度はなくすなよ」  と言っても、セキュリティの網をくぐり抜けて、リセはまたいたずらしに来そうだけど。  この際、発信機でも埋め込んどくか? オレは抱えていたクマをユリウスに渡した。 「ありがとう、カイ! どこにあったの?」 「さあ、どこだったかな……」  オレはごまかして顔まで毛布を引っ張り上げた。リセが犯人だったことは、あえて知らせなかった。ユリウスをわざわざ不安にさせることもないよな。
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