1/1
前へ
/1ページ
次へ

私は今 塔の入り口にいる 青空に向かって高くそびえ立つ白い塔 何度も 何度も 登ろうと思いこの場所に訪れている だけど登る「勇気」がなかった なぜか怖かった 登りついた先に「死」があるのではないかと 自らの「生命」を投げ出してしまうのではないかと だけど「今」は怖くない ゆっくりと登りはじめた 螺旋状に伸びている長い階段 1歩 また1歩 歩を進める 辿りついた塔の頂上 眼前に広がる広大な海 雲ひとつ無い真っ青な空 「死」 そんなものはなかった こんなに美しい景色が見える塔 「勇気」を持った「今」の私の心 登って行こう 自分の心の塔も
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加