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(ここはひとつ、だまくらかしてそのカネをせしめてやろう)
LSHロボット相手にまともに交渉するやつなどいない──それが世間の風潮だった。
「わかった」
親方は大きくうなずく。
「で、おまえさんの望みを一応確認しておこう」
「おれも念のために確認しておきたい。あんたは本当に魔法術師で、LSHロボットを人間に変えられるんだな?」
「はっ!」
想像していなかったことを聞いて驚いてしまった。思わず声が出てしまい、あわてて口を閉じた。
(LSHロボットを人間にだと? そんなことを望むLSHロボットがいるとはな)
親方はあきれた。いくら魔法術でも、そんなことができるなどとは聞いたこともないし、できるとは思えなかった。
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