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2-9
行動力だけは衰えず。
次の獲物をみつけるべく、出会い系で探す。
次の男は独身の40代
「峰山 剛(つよし)」だ。
ちょっと。前の男と名字が似てる!
面白いのに誰にも言えないや。
まぁ、相変わらず会ったその日にホテルに行ってしまって、セックスしてみたけど。
ぜんぜん良くない。
私、セックスしたいだけじゃないんだ。
彼を忘れられるくらい好きな相手が欲しいんだった。
セックスから始まった出会い系の相手なんてすきになるわけないのに。
このループ何回するの!
わたしのアホ!
セックスから入る→ただのやるだけ→だめ!心がほしい→ほのぼのデート→つまんない!→セックスから入る
バカバカバカ!
峰山さんは微妙にキープして次を探す。
次の相手は既婚の45才「山口剛(たけし)」
って!!!
つよしとたけしだけど漢字同じ!
面白いんだけど誰にも言えないな。
つよしとたけし交互に会ってセックスしてみる。
たけしは遅漏すぎて辛かった。
けど、優しくてごはんはいつもご馳走してくれた。
そんな優しさを好きになる努力をした。
1ヶ月に1度セックスの誘いをしてくる峰山さんとだんだん疎遠になり、月に5回ほど会うたけしと会うようになった。
でも、家庭や子供に対しての考え方が私とは違った。
まぁ、私の子供じゃないからと割りきった。
そして、別れようとしていた彼とはこの時点でもまだ切れていなかった。
パートを辞めて5ヶ月は経っていたのに。
たけしとデートを重ねて愛着が増した。
3ヶ月もしたら、私から会いたいとねだるようになった。
たけしはだんだん忙しいと言い始めてデートをドタキャンして当日会おうと言うようになった。
「ドタキャンは辞めてほしい。そして、今日会おうは辞めてほしい」と丁寧に伝えたのに「すいません」と言ってへそを曲げて、既読スルーをするようになった。
数日すると「あかりちゃんのおっぱいみたい」となんだか訳のわからない会話をしてくるようになった。
たけしのことを信頼しはじめて、大切に感じ始めたのに。
よくよくたけしの私生活を聞くといい加減で適当。
2人も子供がいるのに奥さんとは籍を入れていない。
とにかく生活そのものが雑。
考え方が合わないと感じた。
たけしには一生懸命気持ちをLINEや直接伝えたけど帰ってくる言葉は「すいません」
急に気持ちが切れて、たけしにさようならを告げた。丁寧に。
その時も「すいません」
なんだろう。虚しくなった。
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