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二人目の出会い系の人は見た目で選んだ。 ちょっとワイルド風でオシャレな雰囲気。 同年代のバツイチ。私の娘と1つ違いの娘がいると言った。 「良さそうな居酒屋を予約したよ」 実際に待ち合わせして会う。 あれ?写真となんか違う。 おっさん感あるし、180センチ位って言ったけど全然ないよ! 主人が180センチなので体感でわかる。 店は普通のちょっとシャレた居酒屋だった。 「好きなもの飲んで食べて!」 初対面だったし、きっとご馳走してくれるし、食べ物は遠慮気味になる。 その人は林と名乗った。 林さんはビールをグビグビ飲むけどほとんど食べなかった。 1時間半位経つと 「あかりちゃんのおっぱい見たいから行こうよ」と言い出した。 飲んでるときから心ここに在らずは感じ取れていたし、食べ物もほとんど注文しないのはこーゆーことね! さっさとホテルに行きたかったのか。 食事を楽しむ気はなかったということね。 男って変なの。 魚屋と行ったことのあるホテルへ行った。 ホテルの部屋は沢山あるのに、偶然にも魚屋と入った部屋だった。 「どーゆー偶然!このうける話誰かにしたいけど誰にもできないなぁ。もったいないなぁ」 って考えながらアクセサリーをソファで外していた。 パっと林さんをみるとすでにパンツ1枚に何故か帽子はかぶっていた。 「え??なになに?早!」と笑うと林さんは 「早く早くー。」と私の手を引きベッドへ押し倒してきた。 いやいや、帽子!おまえ帽子とれよ!と爆笑しそうなのを堪えて、可愛らしく 「林さん帽子取り忘れてるよ」と手を伸ばした。 「ハゲなの。ほら」と帽子を取るとハゲだった。 ハゲ隠しの坊主だったけど、ハゲてた。 帽子を取ると部屋の小さな明りまで林さんは消した。 とにかく部屋が真っ暗で何も見えなさすぎにされて、女だけど 「ねぇ。何にも見えなさすぎなんだけど。」 林さんは「明るいと恥ずかしい」 おい!!!!乙女かよ!ハゲ恥ずかしいのか?増毛でもしてこい!とイラついた。 イライラとハゲを隠したがる男でまったくエロい気持ちにならないのに林さんは、グイグイ進める。 キスをされたけど息が臭くて、恥ずかしがるふりをしてよけた。 「さっき会ったばかりの男にまんこ触られてるよ」とか 「エロい女だね。こんなに濡らして」とか 「ほら、おっぱい見ちゃったよ」とか。 林さんは1人で興奮てた。 え!そんなに濡れてる?まったく興奮してないんだけど。と思い自分で確認。 普段、濡れやすくて彼からも「あかりちゃんすぐ濡れるんだからー」って笑われちゃう私だけど、湿ってる程度だよ。 あー。ダルい。もう帰りたい。 つーか、シャワーくらい浴びさせろ。 ワンピースシワになるから丁寧に脱がせてくれ。 こんなにセックスに身が入らないのは初めてだった。 林さんはゴムなしで強引にねじ込もうとしてきた。 それだけはやめてくれ。 「ゴムつけて!つけないなら帰る。」 わかったわかったと言いながら私のことを羽交い締めにして着けずに入れてきた。 本当にやめてよ!と私も持ち前のバカ力で林さんをひっぺがした。 「ほらほら。旦那以外の男に生でちんこ入れられてるよ」とねじ込もうとする。 さっきから、言葉がきもい。 ちんこ踏みつけて帰ろうかな。 枕元の電気に触ると部屋が明るくなった。 林さんは焦って布団に潜りハゲを隠した。 どんだけ見られたくないんだよ。 「ゴムつけるから。電気消して。帰らないでー」 目の前で着けてくれ。 「暗かったら見えないでしょ。明るくしたから着けてあげる。」 ゴムをつけてあげると、下手くそな前戯で濡れていない私にねじ込み、痛かったら嫌だな。よし!セックスに集中しよう。 と心に決めたとたん、林さんは終わってしまった。 「あかりちゃん気持ちよかったでしょ?いけた?」 はぁぁぁぁぁ????どーゆー人生おまえ歩んできた! 林さんがトイレに立った瞬間、私はシャワーをパパッと浴びた。 「あかりちゃんシャワーしちゃったの?一緒にしたかったのに。」 「林さんも浴びてきたら?」と可愛く言った。 しばらくシャワーの音のあと静かになった。 そっと覗くと風呂に浸かって寝ていた。 チャーーーーンス! LINEに「起こしても起きなかったから帰るね。」と送って帰った。起こしてないけど。 翌日の昼頃、林さんからLINEが来た。 「寝ちゃってごめんね。また会いたい。来週どう?」 え!!!バックレた時点で察してくると思ったのに。 「林さん、変態すぎるから着いていけないです。」傷つけない私なりの優しさのお断り言葉。 「えー?おれ変態だった?♪」喜んでるわ。バカな男。 「あかりちゃんも変態にしてあげるよー来週会おうよ。」 急にめんどくさくなって、ブロックした。 出会い系でヤリモクむき出しのやつはダメだ!と学ぶ回でしたー。あかりがんばれ!ドンマイ!と笑うしかなかった。 魚屋はまた会おうと連絡してきた。 5000円返してもらお!
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