狼に衣

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彼からの突然の別れ話。

彼の車のなかでボタボタ涙を流した。
「不倫はいつか終わらないといけないから」

彼の言葉は正しいけど、その不倫を誘ったのは彼の方からだった。

家族の前では変わらない毎日のようにみせかけて、一人になるとずっと泣いた。

そして彼と再度話し合った。
本当の理由はアプローチを受けて恋人候補が出来たことだった。
そして、いずれは結婚を視野にいれて付き合う予定だからだった。

まぁ今となれば、勝手にどうぞ。
だけどその時はたくさんの感情に潰されそうだった。

本当の理由を夏頃に聞いて、しばらく彼とは会っていた。
彼も二股の道を選んだ。

そして私は出会い系を始めた。
今でもなぜやったのかわからない。

彼に新しい女が出来たことで、私にはもう魅力がないのかもしれない。
女としてみてもらえない？
女でありたい。

「女」をむき出しに必死な姿が痛々しい。

7月から10月までの4か月、出会い系で7人の男と知り合った。
その内5人と肉体関係を持った。