序章

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序章

〇とある県道    山の斜面を沿うように通る林道    片側一車線で通る車も疎ら    左右に縁石付きの歩道が配置している    両脇に背丈の高い針葉樹が均等に配置    山側は法面が整備され    もう片側には    木々の間から向かいの山が見える    双方の山の間には渓谷    やや幅の広い川が下を流れる    歩道を歩く亀三郎と大和中の面々    (山側の歩道を歩く)    先頭で亀三郎が引率し    最後尾を功四郎が務める    木の棒を振り回し軽快な足取りで    「ボギー大佐」音で歌を歌う 亀三郎「サル・ゴリラ・チンパンジー。 サル・ゴリラ・チンパンジー。 サル・ゴリラ・チンパン! チンパン・チンパン・チン・ パンチン・パン・パンパーン!」 太郎「何じゃ、その歌」 亀三郎「ん?知らんのけ?熊除けの歌さ」 玲於奈「(鼻で笑う)ダッセエ」 時雨「(笑い)お前が言えた口かよ!」 亀三郎「そうだぜ! それにコイツは1人で歌うモンじゃねえ。 運動会の始め(入場行進)にみんなで一緒に歌って 気持ちを熱くさせる力もあるんだぞ! オメエみたいな澄ンました奴こそ歌うべきだ! はい!いち、にー、さん、はい!」 玲於奈「え!?・・さ・・さる・ご、ごりら・・・チン」    爆笑する一同、それを最後尾より    温かい眼差しで見つめる功四郎
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