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「室」
映画の感想。
ヘルアトラクションというホラー映画をご紹介。
田舎町にキャンプにやってきたはずの男女四人組は、立ち寄ったガソリンスタンドで「おばけ屋敷があるから行ってみなよ」と言われそのおばけ屋敷に行くことに。
しかし、そこは来場客がUSJ並に賑わう人気のおばけ屋敷。三時間は並ばないといけない長蛇の列にひっかかる。が、ディズニーパスのようなものをもらい、列の先頭にいけてしまい、一番乗りでおばけ屋敷へ。
おばけ屋敷で起こることは全て作りものだよね♪
という観客の心理を巧みに利用し、おばけ屋敷で殺人事件が起きても、これも演出だと錯覚させる大掛かりなトリックに出ます。しかも、観客の目の前で堂々とやってのけるという大胆なやり方です。
江戸川乱歩の「一寸法師」や「白昼夢」のトリックに似ていますし、本乃千頁の「神宮秋奈~」にもそっくりなトリックがありますが。
観客側は、なんかすげぇ凝ったアトラクションだ。面白いと見るが、被害者側は見てないで助けてくれと本気で叫ぶので、それがアトラクションにクオリティを与えて、面白さがアップしている悪循環!
映画として観る本乃は、人間の闇の部分をこれでもかと映したのが、シュール過ぎるという。しかし、地方のひとは実際はとても暖かくて優しいひとが殆どです。悪いひとはいませんよ。悪しからず。
おばけ屋敷最大の謎。
人口少ない田舎町でどうやって、USJ並みの来場客数を誇るおばけ屋敷を、年中運営できるのか?
実はお客さんが、スタッフにさせられるからおばけ屋敷では、人手不足にならないからくりだったんです。監禁されて一人ずつアトラクションに駆り出され、その準備などで時間がかかるので外の客は待たされるというのが真相でした。
監禁された男女四人は、ケージから脱出を図ろうとしたために、リアル脱出ゲームに早変わり!
おばけ屋敷の仕掛けや構造関係なく、あっちこっち壊して強引に脱出! 文字通りリアルな脱出劇となっています。が、最後の最後に大どんでん返しが!
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