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新しい生活
フンたろー「やっと仕事終わったー!!」
「毎日残業えげつなすぎやろ。」
「タイムカードなんか勝手に押されるしある意味ないやんけ」
フンたろーはトラックのコンテナを作る大きな工場で派遣社員として働いている。
ここで働いている理由は社宅があるからという理由だけだ。
ライン作業でフンたろーが担当しているのは
コンテナの組み立ての一部の工程だ
ベースと言われる床がラインで流れてくる
その床に壁が付けられる、その時に
床と壁を固定できるようにドリルで穴を開けてビスで固定する。それだけだ。
10分もかからない作業だが
終わりのないライン作業だ
次々に次の仕事が来る
8:00~22:00までひたすらやる。
休憩は
10:00~10:05の5分
12:15~13:00の45分
15:00~15:05の5分
17:00~17:10の10分
19:10~19:30の20分
それ以降は2時間以降5分の休憩だ
定時は17:00だが定時で帰れたことなんて一度もない。
一番遅かった日は日付が変わってた。
休日出勤は強制ではないが
1ヶ月に1回はある
それに、休日出勤に参加しないと
嫌な目で見られることもある。
たまに、19:10に帰れるが
それは、外部から調査が入る日だけだ。
残業代は全くもらえないわけではない
残業も法定内は全額貰える。
しかし、それ以降はタイムカードが定時で勝手に切られてしまうのだ。
毎日死にそうだった。
けど、今日のフンたろーは違う。
フンたろー「急いで帰らないと!」
職場から家までは自転車で15分
急いで帰った
家につき急いで階段を上る
フンたろー「うわ!!部屋が片付いてる!」
れつ「いや、お前が片付けろって言ったんじゃん」
「触るなって言われたもの以外は片付けたよ」
部屋は綺麗に片付いていた、文句のつけようがないほど
そして、ここにいるのは、れつだ
一緒のタイミングで入社して働いていた同期だ
けど、劣悪な労働条件に耐えきれず辞めてしまったのだ。
そして、社宅から追い出されて
フンたろーの家に居座っている。
といっても、次の仕事が決まっていて
次の家に入れるまでの短い期間だけだ。
フンたろー「んじゃ!ちょっと行ってくる!」
れつ「おうよ」
フンたろーは車の鍵をもって
急いで家を出た。
フンたろー「いやー楽しみだ!」
向かった先は最寄りの駅だ
そう、人を迎えに来たのだ
フンたろー「あー!!!!!あれだ!あいつだ!!たくとだー!!!!」
フンたろー「おーい!!!たくとー!」
たくと「…………。」
フンたろー「うわ、たくとの野郎イヤホンで何か見てるよ」
仕方なく、車から降りた
フンたろー「やっほ!」
たくと「わ!配信と顔が違うーwwww」
フンたろー「いや、おまっっ一言目でそれは失礼やろwwww」
たくと「ごめんごめん悪い意味ではないよw」
フンたろー「本当かよw」
そう、俺らは初対面であり初対面ではない
配信アプリ繋がりで仲が良い配信者だ。
配信者といっても無名に近かった
趣味でやっていただけだからだ
たくと「後はやえと優太か!シェフは明日だっけ?」
フンたろー「そう!だけどまだっぽいね」
二人は車の中で待つことにした
車の中では
色んな話で盛り上がった
たくと「お?????あれ、やえじゃね?」
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