第二話

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☆ 家に帰宅し、リビングのソファーで横になる。今日も疲れた。 テレビをつけ、ぼうっと天井を見つめる。 将来への不安。最近、それが頭から離れない。学生ならではの悩みなのだろう。他の人たちもこうして悩んだりしているのだろう。きっと自然なことなのだ。 現状を整理してみよう。志望校へは、もっと勉強しなければ怪しいラインにいる。そして俺はいじめられている。 なんだか、こう毎日いじめられると、それが学校での俺の役割なのだろう、と思えてしまうときがある。だから卒業した後、俺の役目はこれで終わる。そのことが少し怖い。それで、その後はどうなってしまうのだろう。 何の役にも立たず、誰からも必要とされない。何のために生まれたのかわからないような、そんな人生を過ごすのだろうか。 そんなのは嫌だ。
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