第二話

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☆ がばっ、と跳ね起きる。夢、か。気づけば汗をかいていた。 「はあ、はあ……。変な夢だったな」 昔の記憶が夢として現れることは、そう珍しい話じゃない。でも未来の夢なんて、あまり見ないものだ。 それにしても、荒木と二宮が犯罪者になっている夢だなんて。笑えない。 そのとき視界に、手鏡が映る。鏡……。 「まさか。今のが現夢?」 現実になると噂の夢――現夢。 「いや。まさかな」 馬鹿馬鹿しい。そんなわけあるものか。 けれど、もし、もしも今見た夢が本当に起こることだとしたら。 一体、俺は何のために犠牲になっていたのだろう。 「……シャワーでも浴びるか」 立ち上がり、俺は部屋の電気を消した。
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