プロローグ

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プロローグ

 “いじめ”には、三種類の人間がいると 言われている。  ①いじめる人  ②いじめられる人  ③傍観者  この三種類だ。  このうち一番悪いのは①だが、③も十分 タチが悪い。まあ止めたら止めたで今度は 自分が標的になるし、しょうがないと言えば しょうがないのかもしれない。私だってそう するだろう。  さて、ここで私の話を聞いてほしい。 私は上の3つのうち、②の人間だった。 あぁいや、ひどいいじめは受けていない。 精々発言したときに少し笑われたり、度を 越したからかいをうけたくらいだ。  そして、私が話したいと思うのは、何も いじめの悲惨さとかそういうのじゃない。 そんなの皆もう知ってるでしょう。  私が書くのは、私の友達のことだ。  私はあの子に会えたから、いじめに ついて考えることができた。  じゃあ少しの間聞いてほしい。  これは、私の友達である、○○の話だ。
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