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昼休みは、それなりに暇だ。
まずうちの学校では弁当を食べる際には
班ごとに机をくっつけて食べるという決まり
がある。「班の人と仲良くなってね♪」と
先生の談である。
仲良くなれるわけないでしょ机くっつける
くらいで。寧ろ悪化すると声高に言いたい。
現に私の机はくっつけられることはない。
私が端っこであるのをいいことに縦横
五センチずつ離れている。
ちなみに先生は職員室で弁当だ。
こちらも慣れたらそう苦ではない。手早く
弁当を片付けて机を戻せばいいだけだ。
お陰で弁当を食べるスピードはクラス1だ、
嬉しくない。
口に詰められるだけ詰めて、噛んで飲むを
ひたすら繰り返して机を戻す。終わったら
クラスにとどまることはせず図書室に
向かう。あそこは私のオアシスだ。
図書室に向かうと、迷わず壁際の本棚に
進んでいく。伝記や怪談シリーズが並ぶ本棚
だが、私が読むのはどちらでもない。
エジソンとライト兄弟の伝記の間にある
数冊を抜き取ると、奥に一冊のノートが
現れる。
チラッとまわりと見ると、さすがにこの
時間からなら誰もいない。いそいそと
ノートを開くと、丁寧な字がびっしりと
並んでいた。
○月○日
今日の体育最悪だった!ペアでのキャッチ
ボールとかマジで無くなってほしい。余る人
の気持ち理解してほしい。先生マジで何も
わかってないんだよねー。
「組む人いないー?」←殺したいの??
マナちゃんのとこ今体育何?
「ヤバイすごいわかる」
ハッとして周りを見るが、いるのは
司書の先生くらいだった。良かった。
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