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「あーー、えっ、と」
「かずき?どうしたんですか?」
「かずき…?」
何だか生徒会質がなんとなく変な空気になってしまった。
「……まぁいい。しかし、吉川。てめぇには期待してたんだけどなぁ。親衛隊なんてクソな組織入りやがって、しかも長。なんで生徒会入りを拒否したのかさっぱりだ。」
さすが会長。空気を変えようとしている。
しかし。その発言は気に食わんな。俺ははたして馬鹿にされているのか。おまえはおれをばかにしてんのか。怒。
しかも別に好きでは言った訳じゃない、し、100万歩譲って好きでやってたとして、俺は拓海に嫌がらせしていない。
おこおこオーラを引っ込めながら会長に話しかける。
「…会長様。僕は今この時点で、親衛隊では無いのでしょうか。」
「あ?ま、そういう事だな。」
「では、今までの特典である1人部屋は、今後はなしということですよね?」
「は?特典…?あー、まぁ。そうだな。」
俺からの質問の意図がわからないのか、訝しげにこちらを見る会長。しかし、今の俺には関係ない。
…絶望した。何故俺がこんな目にあうのか…全ては、あいつの、あいつのせいだ……
「!!!???」
チラリと見た先に、大袈裟にビッグゥゥゥ!!と跳ねるそいつがいて、その驚きようにまたむかつく。ムカついてさらに目が死んでる気がする。
「!あっあのひゃっ!!」
「「「「………」」」」
いきなり喋り出したと思ったらいきなり噛んだ。なんだコイツ。
「あ、あのさ、あのぉ、オレのとこの親衛隊はさぁ?なんもやってなくなぁーい?みたいなこと言ったじゃん?ね?だからさぁ、」
「…何が言いてぇんだよ」
要領を得ないその喋りに腹が立ったのか、それとも言いたいことがわかってなのか、険しい顔をして結論を求める。
「だから!お、オレんとこはっ解散無しでいいんじゃないのっで事!!!です!」
「てめぇ、ふざけてんのか!」
「え!?ふ、ふざけてなんかっ」
なんて、へんな争いが始まった。なにこれカオス。とりあえず〇ね。
「ちょっと、やめてくださいよ。」
くぐい、と、掴みあってた(というか、一方的につかみ掛かられている)二人の間にはいる。
「あ!?んだでめぇ!入ってくんな!」
「こんな狭いとこで取っ組み合いなんてしないでくださいよ。怪我しますよ。」
「…チッ」
「…それにコイツには俺が説教しますんで、」
「「「…は?」」」
ゴヂンッ!!!
「っイったぁぁぁああい!」
「俺も手ぇいてーし。」
プラプラと炒めた手を振りながらソイツ――生徒会会計 相沢 かずき を睨みつける。
「ぅひっ!」
「変な声出してんじゃねぇーよ。つーかお前マジでなにやってんの?俺の2年間返せマジで。つーか氏ね。」
「はるくぅーんっ!違うんだってぇえ!」
…この今情けなく人前で汚ねぇ泣き面晒してんのは、俺の幼馴染みの、正真正銘この学園の現会計さまだ。
今どういう状況か、何故こんなことになったかかるーくてきとーに言うと。
はい。回想。→
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