三毛と権兵衛の再会

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 すると、色めき立った権兵衛は蹶然と立ち上がりドタバタと足音を立てて縁側にやって来て三毛に気づくや丸く蹲り、三毛と咫尺の間に顔を合わせた。 「あれ!ひょっとして、おめえはミケじゃねえのか、ハッハッハ!そうだ、そうだ、ミケにちげえねえ!よく来てくれたぜ、会いたかったよ!」  三毛は親しみを込めようと仙人ではなくミケとして返事をした。 「吾輩も会いたかったにゃお。」
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