三毛と権兵衛の再会

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「さあ、遠慮なくおいらの膝の上に乗んな。」  三毛が言われた通りに乗ると、権兵衛は三毛の頭や背中を撫でながら言った。 「全く良い時と言うか、困ってた時だからミケが来てくれて本当に助かったよ。」 「それはまたどういうことだにゃあ?」 「実は伝之助とサイコロで博打をしたんだが、ぼろ負けして有り金をほとんど取られちまったんだ。」 「それで使用人も女中も出てって誰も寄り付かなくなったって訳だにゃあ。」
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