8人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
権兵衛がまだ呆気に取られておると、三毛は言った。
「おい、分かったか?」
「あ、ああ・・・」と権兵衛が呆然と半信半疑で答えると、「わしのこと宝のことは口外してはならんぞ!宝目当てにわしを飼う者が現れてしまいうからな!ではさらばじゃ!」と三毛は叫ぶが早いか、権兵衛を残して走り去って行ってしもうた。
で、権兵衛はミケー!と叫んでみたが、三毛は戻って来んかった。大方、また、見上げた人物を探しに行ったのじゃろう。
最初のコメントを投稿しよう!