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三毛と伝之助の出逢い
それから一ヶ月後、三毛は伝之助の商家の土蔵から出て来たネズミを見事に捕まえた。それを見逃さなかった伝之助は、あっ!あれがミケやな!遂にわてのところへ来なはった!と思ってネズミを食べ終えた三毛の傍へやって来て、こう言った。
「あなた様を丁重にお世話させてもらいますさかい宜しゅうお頼み申し上げます。」
なんじゃ、こいつ、人間のくせに猫に対していやに腰が引くいにゃあ・・・と三毛は不審に思ったものの結局、世話になることにした。
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