第八章 初体験

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(忍と…ひとつになりたい) 心からの気持ちが私を動かした。 「ちょっと我慢、して」 「!」 ヌプッと私の中に入った忍のモノの先端の感触にドキッとした。 (私…いよいよ…) 初めては好きな人と迎えたいとずっと思っていた。それは女の子がごく当たり前に抱く夢だろう。 そんなずっと夢見ていた瞬間が今、私の元に降り注ごうとしていた。 ──だけど 「い…痛っ…痛いっ!」 「もう少し…我慢して…っ」 「やぁ、や…痛い痛い…ぃたぁい!」 グッグッと中に押し込められる忍のモノは私の浅い処から先、中々進まないでいた。 (何これ…!痛過ぎだよ!) 大きな塊が小さな隙間を無理矢理破いて広げて押し込めようとしている感覚。その痛みは凄まじく、とっくに我慢の限界を超えていた。 「ちとせ…っ」 「や…嫌ぁ……痛い、痛いぃぃ~~」 「……」 ボロボロと涙が流れる。顏は勿論、体中が脂汗で濡れているのが分かる。こんな痛みを乗り越えてまで忍の全てを私の中に収めることなんて絶対無理だと思ってしまった。 一瞬気が遠くなりかけた瞬間、スッと痛みが無くなった。
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