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ずっとずっと王子様だった。
「や…止めて…！」
武流くんは私にとって優しくて頼れる王子様だった。
「止めて…武流くんっ」
だけどそれは私の思い込みだったの──？
「ん…っ、止めてっていってるけど…ちぃ、凄く濡れているよ」
「ひっ！」
武流くんの指がヌプッと奥に差し込まれてグチュングチュンと音を立てて捏ねられる。
「ちぃ…なんでこんなにいやらしい体になっちゃったの」
「違…ぅ…なってな…」
「ちぃのこんな顏を…あの男も見たんだな」
「あ、あっ…ぁ」
「…あぁ、違うか…僕は二番目ってことか」
「あぁん…あ、あっ」
武流くんはブツブツいいながらも私を攻める指使いを緩めることはなった。緩めるどころかそれはどんどん激しいものになって行く。
（や……何か…おかしいっ）
知らない感覚が私の中を襲い始め、それはあっという間に大きなうねりとなって私を呑み込んだ。
「あっ、あっ、あ……あぁぁぁっん」
ビクビクッと体中が撓り私の中にある武流くんの指を締め上げているような感覚がした。
「ちぃ、僕の指でイッちゃったの」
「はぁはぁ…はぁ……はぁ」
酸欠の魚のようにパクパクと口を開けて肩で息をした。初めての衝動に何も考えられなくなっていた。
「ちぃ…淫乱なちぃ…」
「はぁ…はぁ」
「僕の知らない処で女になったちぃにはお仕置きをしないと」
「！ …な、何……っ」
ズルッと抜かれた武流くんの指にはテラテラと光る愛液が垂れ下がっていた。それを武流くんは酷く妖艶な表情で舐め取っていた。
（や…武流くん…）
見たこともない壮絶な艶めかしさに私の中は酷く疼いた。
「ちぃはこれが欲しくて堪らないんだろう？」
「！」
目の前に晒されたのは武流くんの昂った熱の塊だった。
（嘘…！大っきい）
昨日初めて目にした忍のよりも大きいかも知れない──と、そんなことを考えた自分が恥ずかしかった。
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