第四章 王子と姫の憂鬱
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第四章 王子と姫の憂鬱

キーンコーンカーン (終わった!) 授業終了のチャイムの音と共に教室内は騒がしくなる。 だけど不思議な事に私の周りはやけにシンッと静まり返っているかのようにとても静かな空間があった。 (いよいよ…小ノ澤くんに…っ) 小ノ澤くんの事を考えるだけでドキドキして仕方がなかった。 (えっと…えっと…逢ったらまず…部活…マネージャーの事を訊いて…) 頭の中で何度もシミュレーションしてみる。 「ちぃ」 「!」 トンッと肩を叩かれハッと我に返る。 「どうしたの」 「あ…さ、冴ちゃん」 「大丈夫?行ける?」 「……う、うん」 一緒について来てくれる事になった冴ちゃんを前にして違う緊張が私の中で生まれた。