第五章 近づく距離
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第五章 近づく距離

「何、其の目の下のクマ」 「……」 翌日、昇降口で会った泉水に開口一番にそう云われた。 「寝不足?まぁ、そうでしょうね。寝られる訳がないか」 「…なんだよ、其の云い方」 「あんた、ちぃを誘ったんだって?しかもプラネタリウムって」 「! なんで泉水が知っているんだよ」 「昨日結構遅い時間にちぃから【武流くんとプラネタリウム行く約束したの】なーんてメールが届いたのよ」 (しまった!ちぃに口止めするの忘れていた) あまりにも浮かれ過ぎていて、泉水対策を怠ってしまっていた事を深く後悔した。 「何抜け駆けしてんのよ。しかもプラネタリウムなんて暗くなる処にちぃを連れ込んで何する気?」 「なっ」 「大方ナニしようって厭らしい事考えていて眠れなかったって事でしょう?目の下のクマは其れを物語る動かぬ証拠」 「~~~」 (違う…!違う…けど…遠回しに考えると…当たっている…かも)