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「そっか、付き合っているんですね。もしかしてもうエッチ、しましたか?」
「?!!」
(な、な…ななな、何っ突然!)
いきなり物凄いことをいわれカァッと赤くなった。
「その顔、しちゃったんですか」
「し、していない!していないよ、まだっ」
「まだ?…じゃあ何処までしたんですか」
「な、な、なんで…なんでそ、そんなことを訊くの?!」
恥ずかしさからどもってばかりの私。そんな私を見て山口さんは眉間に皺を寄せながら少し声のトーンを落とした。
「…先輩のことが心配で」
「え」
「先輩、なんか凄く流されそうな気の弱い処があるから小ノ澤のいいなりになりそうで心配しているんです」
「…どういうこと?」
山口さんがとても真剣な顔をしたからこれは面白半分で訊かれているんじゃないのだと徐々に分かって来た。
「先輩、 小ノ澤ってどうして転校して来たかその理由を知っていますか?」
「…知らない…けど」
「おかしいと思いませんか?三学期からなんて中途半端な時期に転校だなんて」
「そうかな?お父さんの仕事の都合とかあるんじゃ」
「まぁ建前はそういうことになっているんですけど、本当は違うらしいです」
「え?」
「…小ノ澤、前の学校で先輩の女子高生を妊娠させたから逃げて来たって」
「?!」
(え……に…妊娠…?)
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