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1つは恐怖。
1つは安心。
1つは娯楽。
…。
「まぁいいか」
雷帝は窓の外をぼーっと眺めてヤトラはそれを見て失礼しますと部屋を出る。幸せというのは退屈だ。平和というのは退屈だ。危険であるから命は輝きを増すのだろう。
「いっそ、壁を壊そうか」
すぐに思い直す。我ながら馬鹿なことを考えた。崩壊はやはりダメだ。せっかく築き上げたものを壊すのはダメだ。平和だから思考できるそんなことを考えながら雷帝は横になって眠る。明日は民衆にとって少しは変化がある日になるだろう。退屈凌ぎになってくれるといいなと思いながら意識は薄れ行く。
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