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『はいストップゥ…』
ブロークに止めを刺そうとした二人めがけてバイクの車輪のようなものエネルギー体が二つ飛んできて、そのまま二人を吹っ飛ばした。
二人の目線の先には見たこともない服装に身を包んだ同い年くらいの少年だった。
「…何で邪魔したんだよ!」
『理由なんてどうでもいいだろ?オレはただ、マスターからのお使い頼まれたってクチだよ。』
「貴様…この戦いはボクらにしてみれば負けたくない…失敗したくない戦いなんだぞ!」
『あーはいはい、そうですか。そういう熱いの、ホントイラつくんだよねぇ…』
謎の少年はコスチューム姿になるとさっきと違い実体を持つ車輪型の武器を投げつけて奏を一瞬で倒してしまった。
「…奏!」
新太の横で二菜が過呼吸になっていた。どうやら彼女とあの少年には何らかの接点があるような様子だった。
『久々だねぇ、02。なんで人間の方についちゃったのかなぁ…やっぱお前でも恋はするってか?』
「…」
『あっきれた…じゃ、バイバァーイ!』
〈ホイール・フィニッシュ〉
03は02…二菜に向かってさっきよりも巨大な車輪型のエネルギー体を飛ばした。
「…二菜ぁぁっ!」
新太は二菜と大分距離があったにも関わらず、一瞬でその差を埋めて二菜を庇って大ダメージを受けてしまった。
「…新太、私をかばったの?」
「当たり前だろ、仲間なんだしさ。」
『…へぇ、たいした奴もいるもんだなぁ。そこの緑の王子さま気取りの奴、オレと戦闘しようぜ?』
「…分かった。その代わり、オレ以外の奴に何かしたらオレだってこのゲームのルール無視してやるからな!」
『バーカ、今じゃないって。今日はもういい。オレはアイツに用があるんだ。』
03は未だ氷を溶かせていないブロークの所へ歩いていった。しかしブロークは一切彼に攻撃しなかった。
『ほぉら、ブローク…ドーピングの時間だぁ。ここにいる奴全員やっちまえよ。お前を殺そうとしてる奴ら全員をさぁ!』
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