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03はブロークに黄色いエネルギーを吸収させてそのままどこかへ消えていった。
『グォォォォォァ!』
ブロークは一気に氷を割って先程よりもゴツくなって、雄叫びを上げた。
「なっ…マジかよ。こんなのアリかよ…。」
『グルルルファァ!』
ブロークのパワーアップした拳は原種よりもさらに強烈な衝撃波を発生させた。バリアにも所々に亀裂が入った。
「このままじゃ街が危ない!でも、あんなデカいのどうやって…」
新太は前に三樹の父・勇治が自分のライブギアに新しい力をインストールしてくれたことを思い出した。
「…新太、どうするの?」
「…二菜、ブロークを倒す方法が分かったよ。危ないから下がってな!」
新太はそう言うとすぐにコートを脱いで空中に放り投げた。そして、そのコートめがけて剣を突きだした。
コートが緑色の光と強い風を起こしながら新太の剣とゆっくり合体し始めた。そして、緑色の大剣に変化した。
「勝利への追い風は、いつもオレたちに吹いてくれるらしいぜ、相棒。」
新太はその剣を強く握るとブロークめがけて先程よりもさらに早く加速して接近し、ブロークの攻撃にクロスカウンターを仕掛ける要領で剣を振り下ろした。
その破壊力は絶大で、斬った後も無数の真空の刃がブロークを襲ってそのまま爆発四散した。
―その後、とあるカフェ―
「ぐすっ…オレ今日ごんな頑張っだのにぃ…おごづがいなぐなっちゃったぁぁ!」
新太は約束通り二菜にパフェをおごったもののオーダーしたものがものだったため、新太の財布の金の9割が消えてしまった。
「…新太、ありがとう。」
「え…何が?」
「…分かんないなら、教えない。あと、そんなに見つめても…これはあげない。」
「金出したのはオレだろぉぉぉ…」
二菜はすごく嬉しそうにパフェを食べ、新太は終始金銭のことで泣きっぱなしだった。
~予告~
あのバイク野郎…次あったらぶっ倒してやる!
…新太、燃えてるね。
次回〈連撃ハイウェイ!〉
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