10 連撃ハイウェイ!

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―一方、地下研究室跡― 『01、なんでもっと早くオレを起こさなかったんだよぉ…あんな面白い人間見たの初めてだよ。』 『一ノ瀬新太…か。02を倒し、ブロークまでも攻略してみせた。でも、倒せるんだろ、03?』 『いやぁ…オレでもアイツとはデットゾーンでの勝負になるかもな。』 「03、仕事の時間だ。」 『せいぜいまともなレース相手を探してみるよ。』 「私も行くか…01、留守は任せるが大丈夫かい?」 『いつもモニター越しじゃつまらないでしょ?留守は気にせず行ってきなよ。』 「ありがとう、01。」 マスターも黒いライブギアを片手に研究室跡を後にした。 ―放課後・臨海駅前用水広場― 今日のレイドバトルポイントはここが三つ目。一つ目は早朝七時に臨海創設の像で、二つ目は正午ジャストに臨海神社で行われた。 しかし、そのどちらともで事件が起きたという。何でもバトル開始から数分後に黒ずくめのプレイヤーが乱入し、レイドボスを異次元に転送させてしまう、というのだ。 新太たち四人は先に向かったクリメアからこの場所を伝えてもらい、来た次第だった。 「ねぇ、クリちゃん、本当にここでいいの?」 『うん。この場所に怪物が現れるよ。みんな、頑張るのと気を付けてね。』 「ありがとうクリメア。よし、事の噂を確かめるためにも早めにインしようか!」 新太の提案に乗り、全員コスチューム姿になって待機した。 「レイドバトルまで…一時間半。」 「やることねぇ…」 「しょうがないだろ!この辺で黒オブジェ出てるのここしかないんだから!それにこの場所つくまでどれだけかかったと思ってんだ!」 新太はここまでに至る経緯から来る疲れで思わず半ギレ状態になった。 「まぁ、ここで待つ以外やること無さそうだしな…しゃーなししゃーなし。」 「よくそれでしょうがないって思えるよね、二人とも!」 二菜はともかく三樹に関しては未だに納得いかないみたいな顔をしていた。 「二菜は平常運転…って感じだね。」
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